家事代行は誰のためのサービスか?

心に寄り添うお片付け
元保育士×整理収納アドバイザー×家事代行 
中野佳子です。

久しぶりの更新になってしまいました。
週に数回の家事代行のお仕事の傍ら、今年度は子どもの幼稚園で役員をやっているため諸々の行事準備・参加をしたり、インスタグラムで情報収集や発信をしたりする日々です。そしてそんな中でいつも、「私個人として」「母親として」何をしたいのか、どうありたいのか、何を大切に生きたいのか、正解のないことを最近ずっと考えている気がします。何故なのでしょう、ここのところは何故だかそんなモードなのです。これを読んでくださっている貴方も、そういうことってあるでしょうか。

今日は(今日も?)、家事代行のお仕事について書こうと思います。

「家事代行」って、言葉としては定着してきていると思うけれど、まだまだ「裕福な人の為のサービス」というイメージが強い気がします。
家政婦、メイドさん、お手伝いさん…意味合いとしてはおそらく近いと思いますが、家事代行もこれらと肩を並べるもので、
家の中に家族とは違う他人が入って、料理洗濯掃除などをしてくれるって、経済的に余裕のある家庭の特権に感じますよね。
この仕事をしている私自身も、正直なところ、そう思う部分があるし、
ご依頼いただくお客様は確かに、見るからに余裕がおありなんだな、という方も多いです。

でもね。

そもそも家事って、人が生活している限り、多かれ少なかれ必ず発生して、「誰かが」やらなきゃならないんです。
大人だろうと子どもだろうと。性別も年齢も、独身も既婚も、子どもの有無も関係なく、
生きて、生活するには、
食事が必要で、それなりの清潔(=洗濯や掃除)も不可欠ですよね。
1人暮らしの大人であれば、どんなに忙しく時間がなかったり、どんなに家事自体が苦手だったとしても
最低限は自分でやっているでしょうし、
今、家事にあたることを仮に「全くやっていない」もしくは「ほとんどやっていない」人がいるとしたら、
必ず、「代わりにやってくれている誰か」がいるのです。

赤ちゃんや子どもであれば多くの場合それは保護者(そしてまた多くの場合、母親)でしょう。
親やパートナーに任せっきり(と言うのは語弊があるかもしれません…話し合った上で、家庭内で役割分担をしている)というケースも多いでしょう。
前述のように、家政婦さんを雇って委託している人もいますね。少数派かもしれませんが。

ともかく、大事なのでもう一度言います。

家事は、誰しもに必ず発生する。
家事は、「誰かが」やらなきゃいけない。

もし、全ての食事を外食にして、全ての服をクリーニングにして、ホテル暮らしをしていたなら…
家事とは無縁かもしれません。
けれどそんな人はいたとしてもかなりの少数派だろうし、
裏を返せば、そうじゃない人は家事と無縁にはなれないんです。
どんなに便利家電を導入して、どんなに無駄を省いたとしても。
家事は、楽にすることはできる。減らすこともできる。でも、決してゼロにはできない。
生まれたての赤ちゃんだろうと、大企業の経営者であろうと、「生活」をしている限り。

そう、家事って、ほとんどどんな立場の人にも必要不可欠なものなのですが、
その必要性や大切さにフォーカスされることって少ない。


(本当はそんなことないのに)「誰でもできる仕事」と誤解されたり
何かを「生み出す」のではなく、「マイナスをゼロに戻す」もの(洗濯や掃除など、「汚れをきれいにする家事」が分かりやすいですね)が多いからではないかと、個人的には思っています。(ちなみに料理は「生み出す」ものだと思いますが、家族で食べると一瞬でなくなります…)
「名もなき家事」なんていう、家事をメインで行う人にしか見えない(=他の人からは見えにくい)内容のものもものすごく多くあるのにね。

だから長らく(家事をすることが仕事である、とされた)「主婦」の立場が家庭内でも社会の中でも弱くて、
特に現代、専業主婦だと肩身の狭い思いをすることもあります(経験済)。

けれど本当は家事って大事な大事な「生活の基盤」であって、
子どもが健やかに成長するためにも、
大人が仕事で最大限のパフォーマンスをするためにも、
「家の中」が整っている事の重要性って、少し考えたらわかるのに。

家事代行は、まだまだ「一部の人の為のサービス」と捉えられがちだけれど、
生活する人がいる限り、
そして気持ちや時間に余裕のない人が「生活の基盤」を確保するために、
今よりもっと「やりたいことの為に」「自分の為に」時間を使いたい人のために、
誰しもにとって必要な仕組みだと思うのです。

核家族が当たり前になって、
地域のつながりが薄くなったと言われ、
情報ばかりが溢れる中孤独な育児でノイローゼになる母親が増えていると言います。
ノイローゼまでいかなくとも、日々余裕なく、時間に追われ、ギリギリの精神状態でなんとか毎日を過ごしている母親が多い時代です。
私もかつて、そうでした。
子育て中の家庭も例外でなく、気持ちの余裕を保ち育児を楽しむために(=生活の基盤を確保するために)、
家事代行を選択肢の一つとして良いと思うのです。

一生懸命、子どもと家族と向き合うお母さんの、ホッと安心できる拠り所みたいな存在になれたらいいな、という想いで、
このお仕事をしています。

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